沿革

1950年代

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1954
  • 武田郁夫、東京都板橋区熊野町に「タケダ理研工業株式会社」を創業。
  • 最初の自社製品「マイクロ・マイクロ・アンメータ」を発売。
1957
  • 本社・工場を東京都板橋区大谷口町に移転。
  • 日本で初めてのエレクトロニック・カウンタとして、計測結果をデジタル表示するユニバーサル・カウンタ「TR-124B」を発売。便利な周波数測定器として大いに歓迎された。「デジタル・カウンタのタケダ理研」の始まり。
1958
  • 半導体材料の物性研究における電位計のニーズが高まるなか、日本で初めて振動容量型微少電流電位計「TR-81」の製品化に成功。
1959
  • 本社・工場を東京都練馬区旭町に新築移転。

1960年代

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1962
  • 世界最高性能・直接計数105MHzのエレクトロニック・カウンタ「TR-3189」を発売。日刊工業新聞社の「1962年・十大新製品賞」に選ばれる。
1963
  • 一台で直流電圧、直流電流、抵抗値、交流電圧および周波数を測定できる日本で初めてのデジタル電圧計を製品化、「デジタル・マルチメータ」として発売。
1967
  • 初の個展となる「’67新製品発表展示会」を、都立産業会館にて開催。
1968
  • 行田工場・1号館を開設。
  • 日本電子工業振興協会ならびに岩崎通信機株式会社との共同研究により、ICテスタの開発に着手。
1969
  • 創立15周年記念「タケダ理研新製品発表展示会」を八重洲口ホールにて開催。

1970年代

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1970
  • 世界最高性能・直接計数1,000MHzのユニバーサル・カウンタ「TR-5599」を発売。
1971
  • 機械振興協会から昭和45年度新機械普及促進事業の指定を受け、試験速度10MHz、コンピュータ制御による日本で初めての集積回路試験装置を完成。
  • 周波数軸の万能アナライザとして、トラッキング・スコープ「TR-4100」を発売。「スペクトラム・アナライザ」の始まり。
1972
  • 国産初、最高試験速度10MHzのLSIテスト・システム「T-320/20」、および、メモリ・テスト・システム「T320/30」を発売。
1974
  • 創立20周年、および新社屋(設計:建築家黒川紀章氏)の落成を記念して、「計測とコンピュータのテクニカル・フェア」を行田工場新館にて開催。
1975
  • 代表取締役社長に後藤三男が就任。
  • 半導体試験装置に被測定デバイスを自動供給する「ダイナミック・テスト・ハンドラ」を開発。
1976
  • 富士通株式会社の資本参加を受け、経営再建へ向けて抜本的改革を図る。
  • 10MHzのLSIテスト・システム「T-320/60」、および、メモリ・テスト・システム「T-320/70」、「T310/31」を投入。「T310/31」は、DRAM試験ができる世界唯一の実用機としてベストセラーに。
1977
  • 代表取締役社長に海輪利正が就任。
  • 宇宙開発事業団・種子島宇宙センター(NASDA 現JAXA)に、Nロケットの地上燃焼実験用計測装置を納入。
  • 機械振興協会より、LSIテスト・システムの開発と製品化により、「52年度機械振興協会賞」を受賞。
1978
  • NHKの技術指導を受け、フィールドでの電波測定用に、低価格・小型軽量のポータブル・スペクトラム・アナライザ「TR-4132」を開発。CATV、有線放送網や機器のメンテナンスに貢献。
1979
  • 創立25周年を記念して「インテリジェント計測の推進」をテーマに「’79新製品発表展示会・講演会」を開催。(東京・大阪)
  • 電電公社(現NTT)武蔵野電気通信研究所の技術指導を受け、世界最高性能の100MHz超LSIテスト・システム「T-3380」(汎用機)、「T-3370」(メモリ専用機)を開発。
  • デジタル・スペクトラム・アナライザ「TR-9305」を発売。振動・騒音・音響などの信号解析分野に新たに進入。

1980年代

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1980
  • 20MHzメモリ・テスト・システム「T310/31E」、40MHzメモリ・テスト・システム「T3331」を発売。1979年に発売した「T-3370」と合わせ、20MHz、40MHz、100MHzの機種が出揃った。
  • 100MHz超LSIテスト・システム「T-3300シリーズ」が、日刊工業新聞社の「1980年・十大新製品賞」に選ばれる。
1981
  • スペクトラム・アナライザとネットワーク・アナライザの両機能を持たせたインテリジェント・スペクトラム・アナライザ「TR-4172」を発売、通信機器市場で多く採用される。
1982
  • 代表取締役社長に佐々木甫が就任。
  • 米国ニュージャージー州に現地法人Takeda Systems, Inc. (現Advantest America, Inc.)を設立。世界市場向け戦略商品として発売した「T3340」が高く評価され、大ヒットとなる。
  • 「超LSI試験装置の開発」が大河内記念技術賞に選ばれ、電電公社(現NTT)武蔵野電気通信研究所とともに受賞。
1983
  • 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 本社事務所を東京都新宿区の新宿NSビルに移転。
  • 西独(現ドイツ)ミュンヘン市に現地法人Takeda Riken (Europe)
    GmbH(現Advantest Europe GmbH)を設立。
  • 通信・民生用LSI試験向けアナログ・テスト・システム「T3700シリーズ」や、CCD試験向けイメージセンサ・テスト・システム「T3155」など、半導体試験装置の新分野に進出。
  • 1台で3つの信号発生機能を持った総合的な信号源、シンセサイズド・シグナルソース「TR-4511」を発売、測定用信号源市場へ本格参入。
1984
  • 群馬県邑楽郡邑楽町に群馬工場が落成、生産の拠点に。
1985
  • 東京証券取引所市場第一部に指定変え。
  • 社名を「株式会社アドバンテスト」に変更。
  • 半導体試験装置市場におけるトップ・シェアを獲得、世界のトップメーカーに。
1986
  • 韓国ソウル市に現地法人Dong - Hwa Advantest Co., Ltd.(現Advantest Korea Co., Ltd.)を設立。
  • シンガポールに現地法人(Advantest Singapore Pte. Ltd.)を設立。東南アジア地域へのサービス活動を開始。
  • 光スペクトラム・アナライザ「TQ8345」など、光計測器16機種を一挙に発売、急速に拡大しつつある光通信市場へ参入。
1987
  • 大利根工場(現埼玉R&Dセンタ)を開設。
  • ISDNやデジタル・オーディオ用のアナログ・デジタル混在IC向けのミクスド・シグナル・テスト・システム「T7341」を発売。
  • 移動体通信機器、ビデオ機器などの電子部品や回路を高確度で測定するネットワーク・アナライザ「R4611」を発売。
1989
  • 代表取締役社長に大浦溥が就任。
  • 移動体通信市場向けスペクトラム・アナライザ「R3261」を発売。ベストセラーに。

1990年代

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1990
  • 台湾・新竹市に現地法人Advantest Taiwan Inc.を設立。
  • 世界的レベルの絶対確度を持つ「ジョセフソン電圧標準器システム」を設置。民間企業での実用化は世界で初めて。
1991
  • 米VLSIリサーチ社が実施した「90年半導体製造装置顧客満足度調査」で、第1位に選ばれる。
1992
  • 事業部制とキャッシュフロー経営を導入。
  • 液晶表示装置(LCD)を世界最高の解像度で試験する液晶テスト・システム「G4350」(研究開発用)、「G4310」(生産ライン用)を発売、液晶テスト分野へ参入。
1993
  • 「アドバンテスト地球環境憲章」を制定。
  • 中国・北京にて「アドバンテスト北京技術交流会’93」を開催、当社製品や技術を紹介したのを皮切りに、中国市場へ本格的に参入。
  • 世界最高性能500MHz/1GHzの試験速度を持つVLSIテスト・システム「T6691」を発売。(経団連会議室にて記者発表を行う)
  • フィールドでのメンテナンス用に携帯が可能なRFスペクトラム・アナライザ「U4941」を発売。当社製品として初めて通産省(現経済産業省)の「グッドデザイン商品」に認定される。
1994
  • 機能をモジュール・ブロック化することで、小型化・軽量を実現したデジタル移動体通信用の基地局測定器「R3465」を発売。
1995
  • 成果主義に基づく「目標管理・評価制度」を全社的に導入。
  • インターネット上にホームページを開設。
  • S-DRAM用250MHz高速メモリ・テスト・システム「T5581」を発売、大ヒット商品に。
1996
  • 群馬県邑楽郡明和町に群馬R&Dセンタを開設、開発の拠点となる。
  • 従来製品比で大きさ4分の1、テスト・コストを5分の1に低減したVLSIテスト・システム「T6671B」が、機械工業デザイン賞 「通商産業大臣賞」を受賞。
  • シリコン・ウエハへの0.18μmルール以下でのパターン描画を可能にした、高スループット電子ビーム露光装置「F5120」を販売。半導体製造の前工程にも事業領域を広げる。
1997
  • EBリソグラフィ事業部を立ち上げ、電子ビーム露光装置ビジネスに本格参入。
  • 500MHz/1GHzの超高速、高精度を実現したハイエンドのメモリ・テスト・システム「T5591」、および、1GHz、最大試験ピン数1,024ピンを誇る世界最高性能のシステムLSIテスト・システム「T6682」を発売。
  • 市場ニーズにマッチした低コスト・ローエンドのスペクトラム・アナライザ「R3131」を発売、大ヒットに。
  • 日本経済新聞が実施する「日経優良企業ランキング」で1位にランキング。
1998
  • 長野オリンピックに合わせ、初めてのテレビCMを放映。
  • アニメ等の安全性確保のための測定器として、映像フリッカ解析システムを開発。
  • 「日経優良企業ランキング」で2年連続の総合1位に。「規模」、「収益性」、「安全性」、「成長力」の4つの基準項目すべてで高い評価を得た。
1999
  • 真のエクセレント・カンパニを目指し、「アドバンテスト行動規範」を制定。
  • アドバンテスト流キャッシュフローをベースとした業績連動型賞与を導入。
  • 1995年に発売した「T6671」をベースに、小型・低価格・高スループットを実現した世界最高性能システムLSIテスト・システム「T6672」を開発、発売。
  • 世界最高性能のオプトスコープ「Q7750」や光スペクトラム・アナライザ「Q8384」を中核に、WDM(波長分割多重)市場向けソリューションを提供開始。

2000年代

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2000
  • アジアエレクトロニクス株式会社の半導体試験装置部門を譲受。
  • 企業の価値創造を測る経営指標EVAをベースにした独自の指標AVA(Advantest Value Added)と、社員の日々の活動をコストに換算して生産効率を追求するABCM(Activity Based Costing Management)を導入。
  • 日経平均を構成する225銘柄の1つとして、当社が採用される。
  • デジタル・カメラ用CCDイメージ・センサ・デバイス向けに、「T8531」をリリース。イメージ・センサ・テストの分野に再参入。
  • コンピテンシーの考え方をベースにした新しい人事制度「アカウンタビリティ制度」を導入。
 
2001
  • 日本エンジニアリング株式会社に資本参加。
  • 代表取締役社長に丸山利雄が就任。
  • ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場。
  • 群馬R&Dセンタ2号館が竣工、同センタ前の敷地に国内最大級のビオトープを設置。
2002
  • 上場以来初の赤字を計上、抜本的な事業構造改革に着手。
  • 九州、アジア地区の半導体ユーザへのサービス強化や次世代テスト・システム開発のため、北九州市に北九州R&Dセンタを開設。
  •  連結決算を米国会計基準に一本化。
2003
  • 四半期決算の開示をスタート。
  • 主要製造部門を統合し分社化、後補充方式による生産プロセス改革に着手。
  • オープン・アーキテクチャ構造による、SoC向けテスト・システム「T2000」を発売。
  • 執行役員制度を導入し、取締役会の監視・監督機能と業務執行機能を分離、強化。
  • アドバンスド・ミクスド・テスト・システム「T7721」を発売、車載用デバイス市場に本格参入。
  • デジタル・マルチメータ、電圧/電流発生器など基本量測定器の開発・製造をMBOにて株式会社エーディーシーに売却。
2004
  • 創立50周年記念イベントの一環として「アドバンテスト展2004」を開催(6月8日~10日・東京国際フォーラム)。
  • 創立50周年を迎え、記念式典を開催。
  • 本社事務所を東京都千代田区丸の内の新丸の内センタービルに移転。
2005
  • マスク用CD-SEM事業に参入。
  • ハイエンドDRAM向けメモリ・テスト・システム「T5501」「T5588」と、メモリ・ハンドラ「M6300」を発売。
2006
  • 社外取締役制度を導入。
2007
  • 仙台工場竣工、テスト・システム向けMEMSスイッチ生産本格稼働。
  • VDEC(東京大学 大規模集積システム設計教育研究センター)に寄付講座を開設。
2008
  • ドイツCredence Systems社を買収、欧州でのテスト・システム開発体制を強化。
  • MEMSスイッチが「平成20年電気学会第64回電気学術振興賞(進歩賞)」を受賞。
2009
  • 代表取締役兼執行役員社長に松野晴夫が就任。
  • 創業以来最大の赤字を記録、さらなる構造改革を実施。
  • 新たなグローバル営業体制として、アカウント・セールス・イニシアチブ制を導入。
  • DDR3量産向けメモリ・テスト・システム「T5503」を発売。

2010年代

2010
  • テラヘルツ波技術による3Dイメージング解析システム「TAS7000」を発売。
2011
  • 半導体試験装置大手Verigy社を買収。
  • 東日本大震災発生、部材調達網を迅速に確保し、生産体制を速やかに復旧。
  • テラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500シリーズ」を発売、医薬品解析、新素材開発、構造解析等に市場を拡大。
  • 韓国でテスト・ハンドラの生産を開始。
  • テスト・システム「V93000 Smart Scale」を発売。
  • NANDフラッシュ・メモリ・パッケージ向けテスト・システム「T5773」を発売。
  • 株式会社アドバンテスト・グリーンが「障害者雇用優良事業所」として、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長賞を受賞。
2012
  • CloudTesting™ Serviceの事業を開始、オンデマンド型のテスティング・サービスで新市場を開拓。
  • 国内外の人事制度を統一、国を越えた人事交流と適材適所の配置を促進。
2013
  • 米国W2BI.COM社を買収。ワイヤレス・システム・レベル・テスト市場に参入。
  • 韓国・天安市の新工場が竣工。テスト・ハンドラやデバイス・インタフェースの供給体制を拡大。
  • NANDフラッシュ・メモリ、MCP向けテスト・システム「T5831」を発売。
  • NANDフラッシュ・メモリ向けプローブ・カードの出荷を開始。
2014
  • アナログIC、ミクスド・シグナルIC向け計測システム「EVA100」を発売。
  • SSD向けテスト・システム「MPT3000」を発売。
  • 代表取締役兼執行役員社長に黒江真一郎が就任。
2015
  • ディスプレイ・ドライバIC向けテスト・システム「T6391」を発売。
  • DRAMとNANDフラッシュ・メモリ双方の試験に対応したメモリ・テスト・システム「T5833」を発表。
  • 光超音波顕微鏡「HadatomoTM」を発表。
2016
  • 会計基準を米国会計基準から国際会計基準(IFRS)に変更。
  • SSDテスト・システム「MPT3000HVM」を発売、SSD量産テスト市場に本格参入。
2017
  • 代表取締役兼執行役員社長に吉田芳明が就任。
2018
  • 中長期経営方針を発表。
  • 超高速DRAM向け向けメモリ・テスト・システム「T5503HS2」を発表。
2019
  • 米国Astronics 社のシステムレベルテスト事業を譲受。

2020年代

2020
  • 米国Essai社を買収。高精度テスト・ソリューションを強化。
  • SoCテスト・システム「V93000 EXA Scale™」を発表。
2021
  • テスト用インタフェースボード大手の米国R&D Altanova社を買収、テスタからデバイス端までのトータルテストソリューションを拡充。
  • DRAMとNANDフラッシュ・メモリ双方の試験に対応したメモリ・テスト・システム「T5835」を発表。
  • 「ESG推進基本方針」を制定、あわわせて気候変動や人権などの経営課題に対し2030年までの目標値を定めた「ESG行動計画2021」を策定。
2022
  • パワー半導体テスタのサプライヤー伊国CREA社を買収。
  • 高性能ディスプレイ・ドライバーICの高精度測定および高電圧テストに対応するテスト・システム「T6391」向け新モジュールを発表。
2023
  • 台湾のプリント基板サプライヤーShin puu社を買収
  • 2023年3月期の売上高が、当社初となる5,000億円を突破
  • テスト・システム「V93000」累計出荷台数1万台に到達