株式会社アドバンテスト（本社：東京都千代田区 社長：吉田芳明、以下「当社」）の先端半導体向けSoCテスト・システム「V93000 EXA Scale™」が、このたび、米国シリコンバレーに本拠を置く半導体テスト受託会社iTest, Inc.(以下iTest社)に採用され、カリフォルニア州ミルピタスの拠点に設置されました。同社はこれまでもV93000プラットフォームを導入し、センサーやマイクロコントローラー、最新のRFデバイス、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング（HPC）向けプロセッサなど幅広い用途の半導体をテストしています。今回新たに採用されたV93000 EXA Scaleは、最新のデジタル・カード「Pin Scale 5000」および電源カード「XPS256」で構成されます。これにより同社は、モバイル・プロセッサやHPC、AI向けなど、より高度なデバイスに求められる厳しいテスト要件に対応しビジネスをさらに拡大することができます。同時に、このシステムはV93000の旧世代との完全な互換性を有しており、現状のテストラボの機能を維持しながら、V93000 EXA Scaleへのシームレスな移行が可能です。
Pin Scale 5000は、最も深いベクターメモリを提供すると同時に、最大データレートで最も効率的なスキャン手法を選択することができます。ミリアンペアから1000アンペア以上までの測定が可能なXPS256は、業界トップクラスの精度と最速のダイナミック・レスポンスで、1枚のDPSカードであらゆる電源ニーズをカバーします。V93000 EXA Scaleは、半導体テスト・システム用に特別に設計された当社独自の通信ネットワーク「Xtreme Link™」（特許取得済み）を採用し、高速データ接続、組込みコンピューティング・パワー、カード間即時通信を提供します。
デバイスの複雑化にともない、テストにおいて必要とされる電力供給能力やスキャン速度、スキャン量は上昇し続けています。シリコンバレーの多くの半導体メーカーがHPCやAIデバイスの開発に取り組む中、当社にとって今こそがV93000 EXA Scaleを導入する絶好のタイミングです。
アドバンテストの高度なテスタ技術と顧客サポートに対する強固なコミットメントは、非常に優れたレベルでシステム稼働時間と品質の維持に貢献しており、その価値は当社の顧客にも伝わっています。今回のEXA Scaleへの投資も、今後何年にもわたり当社に利益をもたらすと確信しています。
iTest社との関係を強化・拡大し、V93000 EXA Scaleの高度な機能を市場に提供することができたことを喜ばしく思います。
V93000 EXA Scaleは業界最高クラスの高い電力供給能力、深いベクターメモリ、そして驚異的なスピードを持ち合わせた、最新のHPCやAI向けデバイスのテストに最適なシステムです。テストの複雑化にともなうスキャン速度やスキャン量の増加に対しても、V93000のフレキシブルなアーキテクチャーによって対応することができます。V93000 EXA Scaleと付属の測定カードは、iTest社に今後何年にもわたって利益をもたらすことができると信じています。
柔軟性と拡張性に優れたV93000は、長年にわたり当社の主力SoCテスト・プラットフォームとなっています。ユーザビリティに優れたシステム・ソフトウェア「SmarTest」に加え、オプションとしてユニバーサル・アナログ・カード、デジタル・カード、RF測定およびミクスド・シグナル・カード、電源カード、フローティング・パワーVIカードなどを幅広く揃えています。これらは全て、iTest社のサービスにてご利用いただくことが可能です。
アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安全・安心・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com)をご参照ください。
※ 本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過、または、さまざまな事象により予告無く変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
詳細は、アドバンテスト個人情報保護方針をご覧ください。
ポスト
シェア