2025年7月29日発表
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今後の当社グループを取り巻く事業環境を展望しますと、暦年2025年の半導体市場は、前年に引き続きAI関連向け半導体需要が市場成長を牽引するものと見ています。半導体テスタ市場においても、AI関連用途以外の需要回復には依然として時間を要するものの、AI関連向け半導体のさらなる複雑化、需要拡大などを背景に、高水準なテスタ需要は期初想定を上回るペースで増加しています。また、AI関連半導体に参入する企業の増加も、さらなる需要に寄与するものと考えます。
これらの見通しおよび当第1四半期連結累計期間の業績進捗を踏まえ、当連結会計年度の通期連結業績予想を修正します。売上高は2025年4月時点の7,550億円から8,350億円へ、営業利益は2,420億円から3,000億円へ、税引前利益は2,400億円から2,970億円へ、当期利益は1,790億円から2,215億円へ、それぞれ上方修正します。予想の前提とした当連結会計年度第2四半期以降の9か月間の為替レートは、米ドルが140円、ユーロが155円です。
なお現時点では、関税措置による当社グループ事業および業績への直接的な影響は軽微であると考えています。しかしながら、当社グループを取り巻く事業環境は、減速懸念が強まる世界経済に加え、地政学的リスク、急激な為替変動リスクなど、依然として予断を許さない状況にあると捉えております。
当社グループは、外部環境の変化に絶えず注意を払い、機敏かつ柔軟に対応するとともに、引き続き第3期中期経営計画で掲げた施策を推し進めることで中長期的なステークホルダーへの提供価値拡大に取り組んでまいります。