テスト・ハンドラ「M4872」を発売

2016/12/05 製品情報

優れた搬送位置精度でテスト・コストとTime to Market を圧縮

株式会社アドバンテスト (本社:東京都千代田区 社長:黒江 真一郎) は、SoCデバイスの特性評価および量産試験向けテスト・ハンドラ「M4872」を発売しました。

「M4872」は、1時間あたり最大15,000個のデバイスをハンドリング可能なうえ、画像処理により被測定デバイスを正確な位置に搬送する「Vision Alignment」機能 (*1) や、被測定デバイスの温度を短時間で高精度に制御する「Active Thermal Control」機能 (*2) は前機種「M4871」そのままに、床面積10%削減を実現しました。

「M4872」は「Vision Alignment」の優れた位置精度により、一つのチェンジ・キットでさまざまなサイズのデバイスに対応可能です。メカアライメントで生じやすいパッケージの損傷リスクを低減するだけでなく、被測定デバイスのパッケージサイズに応じたチェンジ・キットの交換・セッティングが不要なためコストと工数を削減できます。「Vision Alignment」機能の無い当社ハンドラと比較して、被測定デバイスの品種交換に要するセッティング時間を45%以上削減し、新規デバイスの早期市場投入に貢献します。また、当社の「On the fly (*3) Vision Alignment」は、両面実装用ファインピッチデバイスの上下面を正確にアライメントしハンドリングできるため、テストの歩留まりとサイクルタイムの改善を通じて生産性向上に寄与します。

「M4872」の自動再検機能は、不良品判定されたデバイスを自動的にローダーストッカーに搬送し再検査します。これにより、オペレーターが介在する場合と比較して再テスト時間を20%以上削減、テスト生産性を25%以上向上します。

「M4872」の「Active Thermal Control」は、-40℃~125℃の範囲において誤差1℃以内でスピーディーに温度制御できるため、省エネルギーに貢献します。

「M4872」は拡張性も高く、当社のテスト・システム「V93000」や、新しいローコスト・テスト・システム「T2000 AiR」などとの接続により、開発向けにも、多品種少量生産向けにも、量産向けにも最適なハンドラになります。

「M4872」の初号機出荷は2016年12月末を予定しています。

(*1), (*2): オプション

(*3) On the fly: 動作中にリアルタイムでアライメントする機能

  • M4872

    テスト・ハンドラ「M4872」

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