IoTデバイス、高分解能コンバータ、コンシューマ・オーディオIC向けに「V93000」の新モジュール「Wave Scale MX」高分解能版を発表

2017/06/21 製品情報

「V93000」プラットフォームに多数個同時測定能力を追加

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)は、「Wave Scale MX」シリーズに新たに高分解能、高精度のミクスド・シグナル・チャンネル・モジュールを加え、試験できるA/DコンバータとD/Aコンバータの範囲が拡大しました。この新しい「Wave Scale MX」 高分解能版モジュールは、業界最高の同時測定能力とAC/DCテスト性能を兼ね備えています。これにより当社の「V93000」プラットフォームは、A/D、D/Aコンバータの試験に一層求められてきている低ひずみ、高精度、高リニアリティに対応し、コンシューマ・オーディオICやIoTデバイスのCOT(Cost of Test)とTTM(Time to Market)削減を可能にします。

新しい「Wave Scale MX」高分解能版モジュールは、高密度実装により最大のチャンネル数を実現し、オーディオICの幅広い信号周波数帯と高出力レベルをより強力にサポートします。このモジュールは1枚の中に完全に独立した32個の測定器(AWG:任意波形発生器 16ch, デジタイザ 16ch)を備えており、シングルエンド信号と差動信号両方のAC/DCテストに対応しています。さらに独自の温度標準を内蔵することでDCの長期安定性を確保するとともに、シングルエンド信号はチャンネル毎のグラウンドセンスを基準とし、高い信頼性を確保しています。またピン毎のパラメトリック測定ユニット(PMU)が高精度のDCテストを実現し、シングルエンド信号では20Vpp、差動信号では40Vppの振幅をカバーできます。最高のスループットと再現性を実現するため、すべての機能は測定器毎に搭載されたテストプロセッサで制御されています。

「Wave Scale MX」高分解能版モジュールは、革新的なアーキテクチャによりリソースを共有しないため、32個の測定器が異なる設定で同時並行に試験することが可能です。この高い並列処理能力と同時測定効率が複雑なミクスド・シグナル・デバイスのテストコストを削減します。

また当社は、この高分解能版モジュールと販売中の高速版モジュールを一つのモジュールにまとめたハイブリッド版モジュールも販売します。

※ 本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過またはさまざまな事象により予告無く変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。