パワーマネージメントICの試験に最適。「V93000」テスト・プラットフォームに新モジュールを発表

2018/05/02 製品情報

「FVI16」が車載、産業、コンシューマ向けパワーマネージメントICのat-power試験を実現

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)は、「V93000」プラットフォームの機能を拡張するフローティングVI(電圧/電流)ソース「FVI16」モジュールを発表しました。このモジュールは250Wの高パルス電力と40Wの直流電力を発生させることができ、車載、産業機器、コンシューマ向けなど様々なパワーマネージメントICを実際の電圧/電流条件 (at-power)で試験できます。
この強化されたモジュールにより、「V93000」は業界一のVI性能を備えることになり、エアバッグやABS(anti-lock braking system)コントローラ、USB Type-C電力供給IC、コードレス機器用ICなど新しい市場への拡販が見込めます。

モジュールの大きな特長は、デジタル・フィードバック・ループ・デザインを採用したことです。他社の伝統的なアナログ・フィードバックと比べて最高の出力・測定精度、アナログ/パワー性能を達成しています。デジタル・フィードバック技術により、波形スパイクの低減、信頼性のある正確な測定など他社にはない機能を実現しています。さらに、スルー・レートや帯域設定をユーザが制御できるため、それぞれの使用条件にすばやく対応できます。
「FVI16」は業界最高のチャンネル密度により、「V93000」のA-Classテストヘッドに収まり、テスト・コスト低減を実現します。4象限の動作が可能な独立した16チャンネルは、複数のチャンネルをまとめることで、高電流試験用には155Aまで出力・測定することができ、高電圧試験用には±180Vを出力・測定することができます。
さらに特許取得済みの高速電流クランプ技術により、測定中のIC回路がショートした場合でもロードボートやプローブカード、ICソケットへのダメージを防ぎます。

「FVI16」はすでにヨーロッパや日本の複数のお客様に納入済みです。

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