2020年度入社式 吉田社長挨拶(要旨)

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「大転換期の到来。2020年代、君たちはどう生きるか」

新型コロナウイルスが感染拡大する中、本日こうして皆さんにお会いできて、大変嬉しく思います。卒業式が中止になった人もいると思いますが、今日が皆さんの門出です。アドバンテストを代表して心から歓迎いたします。

今回のコロナウイルスの感染拡大を見てわかるように、時代の変化スピードは速まっています。私たちは、この予測不能な世の中を生き抜いていかねばなりません。
予測不能な未来に対応していくには、変化に主体的に向き合い、仲間と協働していかねばなりません。そうすることで、前向きに自分の頭で考え、仲間とコミュニケーションして、チームとして立ち向かえるようになるのです。人とのつながりが、皆さんの人生の大きな財産となります。そこで得られた気づきが、皆さんの進化の第一歩になると思います。

アドバンテストは、「計測技術」をコアに、得意分野を変え、新しい仲間を迎え入れながら発展してきました。企業の寿命は今や「10年」と言われていますが、環境の変化に対応できたことで、今年7月に67年目を迎える今もなお成長し続けています。2018年度は過去最高売上・最高利益を記録し、2019年度も引き続き好調でした。
売上高の95%は海外で、従業員の半数以上は世界各地で働いています。皆さんにもグローバル企業の一員として世界を舞台に活躍してもらいたいと願っています。そのために大切にしなければならない当社のコア・バリュー「INTEGRITY」を昨年制定しましたので、ぜひ読んで、覚えてください。
合わせて、中長期経営方針も読んでください。そこで触れていますが、今後世界のデータ量が爆発的に伸びていく中、半導体は、その数を増やし、高機能化・複雑化していき、半導体のテスト時間は飛躍的に増えていきます。さらに、半導体は、社会インフラとしてあらゆる場面で使用され、高い信頼性が求められるようになるので、それを担保する半導体テストはますます重要になっていきます。こうして、当社の主力事業である半導体テスト装置市場は、上がったり下がったりを繰り返しながらも、中長期的に大きく成長していきます。
我々の事業は未来の社会に必要とされるビジネスです。そういった自負や自信をもって一緒に歩んでいきましょう。多くの試練はあるでしょうが、実力は試練に比例して身につくものです。失敗を恐れずチャレンジしてください。

今年は2020年代の始まりの年です。2020年代は、過去の10年より大きく変化することは間違いありません。この10年で世界がどう変わるのか想像するのは難しいですが、10年後の2030年に皆さんがどうなっていたいのか、その為に何をしないといけないのか、個人目標を立てることはできます。
私は今62歳ですが、いくつになっても感じるのが、10年前の自分に戻れたらこうするのに、という自責の想いです。今なら2010年の52歳の時の自分に言いたいことが山ほどあります。こうして10年刻みに振り返ると、40年前1980年の22歳の自分がいかに無限の可能性を秘めた存在であったか、今しみじみと実感します。
皆さんには大きな可能性があります。それを花咲かせるかは、皆さんの挑戦次第です。まずは、10年後に振り返って「やりきった」と思える2020年代にしてください。努力次第で、10年後に見える景色は別世界になります。会社は、そんな皆さんを積極的にサポートしていきます。

最後に、健康第一で、特に今はコロナウイルスに充分気をつけてください。社会人は身体が資本です。今日から生活が大きく変わりますが、環境の変化をものともしない逞しいアドバンテストの一員であってください。

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