業界初ユニバーサルDPSピン搭載の「XPS256電源カード」大手半導体メーカーで量産工程に採用

2021/01/12 製品情報

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)は、このたび、新テスト・プラットフォーム、V93000 EXA Scale™向けに開発された電源カード「XPS256」が、通信プロセッサ大手メーカーに採用され、量産工程での適用を開始したことを発表しました。 XPS256は、業界初のユニバーサル・デバイス電源ピン機能を搭載し、さまざまなデバイスのテストに優れた精度・パフォーマンス・動的特性を提供します。

電源に対する幅広い要求をカバーしたXPS256は、パフォーマンスを低下させることなく、ミリアンペアから数千アンペアまで拡張するギャンギングが可能です。それまで複数枚の電源カードを必要とした機能を1枚のXPS256にまとめ、デバイス電源ピンは最高クラスのフレキシビリティ、精度(±150µV)、動的特性、完全な4象限電圧電流(VI)機能を実現しました。また、当社独自のフィードバック制御技術「Xtreme Regulation™」により、オーバーシュート/アンダーシュートも最小限に抑えます。

XPS256は、テストフロー全体にわたって電流と電圧のモニタリングをバックグラウンドで処理する機能を有します。小さい単位で電力を調節し、プローブ針間の電流バランスを取ることで針を保護します。プローブ針の接触抵抗もインラインでモニタリングし、針洗浄や予防保全に役立てることができます。さらに、超高速のハードウエアクランプにより、DUT、プローブカードおよびソケットを熱暴走から守ります。

モバイルやブロードバンド通信、高性能コンピューティング(HPC)、人工知能(AI)が生み出す、かつてない大量のデータを処理する半導体に対応するため、XPS256は厳格なテスト要求を満たすよう設計されています。半導体テスト・システム用に特別に設計された当社独自の通信ネットワーク「Xtreme Link™」と合わせて使用することで、高精度かつギャンギングの自由度に優れた電源をお届けします。

執行役員、Senior Vice President of SoC Delivery Richard Jungerのコメント:
「エクサスケール・コンピューティングの時代を迎えた今、V93000 EXA Scale™にXPS256を実装することで、お客様はテスト歩留まり向上やテスト時間の削減、テストの信頼性と再現性の向上を手に入れることができます。」

XPS256は、すでに複数の顧客に合計数百枚を出荷済みです。
なお、V93000 EXA Scale™ については https://www.advantest.com/ja/products/soc/v93000/exa.html をご参照ください。

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安心・安全・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com)をご参照ください。

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