シンガポール・ポリテクニック内にテスト・エンジニアリング・センターを設立

2022/06/30 トピックス

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)の子会社であるAdvantest (Singapore) Pte. Ltd.は、東南アジア地域における半導体テスト技術者の知識と技能向上および製品特性評価能力の強化・育成を目的に、シンガポールの教育機関「シンガポール・ポリテクニック」と戦略的パートナーシップを締結し「Test Engineering Center」(TEC)を設立しました。

シンガポール・ポリテクニックは、実業界の需要に合った実務レベルの人材を育成することを目的とする、シンガポール教育省(Ministry of Education)管轄下の高等教育機関です。今回の提携では、成長を続けるシンガポールおよび周辺アジア地域の半導体業界に不可欠な、昨今/将来の半導体技術進化に必要なテスト技術者を育成することを目指しています。

アドバンテストとシンガポール・ポリテクニックは、半導体業界を包括した人材供給体制の構築に取り組みます。その一環として、就職前トレーニングと社会人向けの継続トレーニングの両方に実践的な学習プログラムを共同で作成します。カリキュラムは半導体試験に重点を置いて開発されます。あらゆる年齢層の学習者に実用的で最新の産業関連知識を提供し、この地域に強力な人材供給体制を確立します。

また、TEC内には半導体の研究開発から量産まで業界で幅広く採用されている当社のSoCテスト・システム「V93000」と、テスト・ハンドラ「M4841」を設置しています。テストフロアの自動化やスマート工場の実現に欠かせない、最先端の設備に学習者が触れることで、関連知識と実践的な経験に基づく知見を習得することができます。

シンガポール・ポリテクニック 校長兼CEO Soh Wai Wah氏 コメント

半導体産業はいまや、世界中に何十億と存在するエレクトロニクス機器に命を吹き込む重要な産業です。半導体がより複雑になり技術的要求レベルが高まる中、製造とテストを高度なレベルで管理することができる優れた技能を持つテスト・エンジニアの存在がますます重要になっています。
アドバンテストとの提携により、急速に発展するデジタル社会において半導体企業がビジネスを拡大するための競争力の源泉となるタレントプールを共同で拡大・強化することが可能になります。

Advantest (Singapore) Pte. Ltd. CEO, Ricky Sim コメント

シンガポール・ポリテクニックとともに、業界におけるスキルアップの取り組みを支援できることを光栄に思います。このコラボレーションにより、半導体のバリューチェーン全体の基盤強化と新たな価値創造に積極的に貢献してまいります。

シンガポール・ポリテクニックについて

シンガポール・ポリテクニックは1954年に設立されたシンガポール初のポリテクニックです。30種類のフルタイム・ディプロマ・コースと3種類の共通入学プログラムを提供し、10の校舎で13,500人以上の学生が学んでいます。シンガポール・ポリテクニックは、実績のある創造的な教育・学習フレームワークを採用し、総合的かつ実践的な産業関連カリキュラム、革新的で活気のある学習空間、充実した海外プログラムを学生に提供しています。
ポリテクニックは、有能で多才、かつ健全な価値観を身につけた卒業生を輩出し、即戦力を育成することに力を注いでいます。シンガポール・ポリテクニックはこれまでに223,000人以上の卒業生を輩出しており、起業家や、多国籍企業および上場企業のトップエグゼクティブ、様々な業界の著名な専門家、政府のリーダーとして活躍しています。
2015年には、地域のコミュニティ形成への貢献が認められ、第1回ASEAN People's Awardを受賞しました。また、ポリテクニックとして初となる、大統領環境賞(2010年)、大統領社会奉仕賞(2011年)を受賞しました。
シンガポール・ポリテクニックの詳細については www.sp.edu.sg をご覧ください。

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安心・安全・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com)をご参照ください。

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