「蛍光検出システムLumifinder」を発表 測定結果の数値化・グラフ化で腹腔鏡手術をサポート

2023/11/07 製品情報

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田芳明、以下「当社」)は、腹腔鏡手術に適用可能な「蛍光検出システムLumifinder」(製品コード:MED7100)を発表しました。
Lumifinder™は腹腔鏡手術時において、あらかじめ造影剤(インドシアニングリーン)を投与した観察部位に近赤外光レーザーを照射し、蛍光強度を数値やグラフで表示することで、定量的な判断材料を提供します。蛍光強度のスペクトラム波形や、強度変化のトレンドも観察可能です。また、腹腔鏡カメラ映像信号と接続することにより、レーザーの照射位置を画像で確認しながら蛍光観察をサポートします。
Lumifinder™は、当社の約70年の歴史の中で初となる医療機器です(医療機器承認番号30500BZX00031000)。2023年11月から一部医療機関にて使用開始予定のほか、2024年4月からは日本国内の一般医療機関にもリースにて提供する予定です。なお、当面の間は日本国内でのみのご利用となります。

  • 左)蛍光検出システム Lumifinder

  • 右)Lumifinderの画面例

当製品の概要

Lumifinder™は、スコープの先端部から近赤外光レーザーとともにガイド光を照射します。腹腔鏡でガイド光の位置を確認し、LumifinderTMで該当部位の蛍光強度とそのトレンドを提供します。測定には分光方式のセンサを用い、発生した蛍光を数値化してグラフ表示します。腹腔鏡の画像を取り込み、測定した蛍光スペクトラムや蛍光強度時間変化グラフと画像を並べて表示することも可能です。

特長

  • 蛍光強度をリアルタイムで数値およびグラフで表示
    画像の見た目という曖昧さを排し、数値という明確な基準で判断可能。蛍光強度のスペクトラム波形や、強度変化のトレンドも観察可能
  • 充実した表示機能
    スペクトラム表示、カラーバー表示、ピーク値時間変化グラフ、腹腔鏡画像など、画面表示が充実。

一般仕様

外形寸法 約390(W) × 250(H) × 400(D) mm(スコープ及び突起部含まず)
質量 30kg以下
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 170VA
電撃に対する保護の型式 クラスⅠ
電撃に対する保護の程度 BF形装着部
使用環境 温度範囲 10℃~30℃
湿度範囲 30%~80% (結露無きこと)
気圧範囲 700hPa~1060hPa
スコープ 挿入部最大径 10mm
挿入部有効長 288.9mm
照射方向
照射角 25.4°

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安全・安心・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com)をご参照ください。

※ 本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過、または、さまざまな事象により予告無く変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。