SoCテスト・システムV93000が発売から25周年

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革新的なプラットフォームで半導体業界のイノベーションに貢献

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 代表取締役 Group CEO:Douglas Lefever、以下「当社」)は、このほど主力製品であるSoCテスト・システム「V93000」の発売25周年を迎えました。拡張性の高い単一プラットフォームを採用したV93000は、半導体業界で長きにわたり支持され続けています。その優れた耐久性の証として、発売当初にイタリアの顧客サイトで導入されたV93000が、4世代目となる最新のV93000 EXA Scaleと肩を並べて今でも使い続けられています。

1999年7月に発表されたV93000は、これまで使用されていたハイエンドSoC向けテスタを瞬く間に凌駕し、テスト業界のデファクトスタンダードになりました。

V93000は、当社が2011年にVerigy社を買収したことにより、アドバンテストの製品ポートフォリオの一員に加わりました。それ以来、V93000のスケーラブル・プラットフォームを継続的に強化、発展させることにより、エンジニアリング向けの小型フットプリント・システムから超多ピンのウェーハ・ソート向け、さらには量産用のファイナル・テスト向けのシステムに至るまで、あらゆるテスト工程で互換性をもってお使いいただける幅広いテスタ構成を提供してきました。V93000は、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)、AI、RF、自動車、産業用など、業界で最も幅広いアプリケーションに対応しています。以下のグラフは、アドバンテストがV93000テスト・プラットフォームを長年にわたって進化させてきたことを示すものです。

ADVANTEST V93000 - The Scalable SoC Test Platform The V93000 was unveiled at SEMICON West in July of 1999 as the HP 93000. The founding business spun off as Agilent in November of the same year, then further spun off as Verigy in 2006, eventually changing the product’s name to the one we know today: the V93000. At the time of its release, the V93000 was regarded as a revolutionary way to meet the increasing demand for higher functionality, faster time-to-market, and lower cost of test with a single scalable platform. With every generation of digital cards the density of channels could be increased by the factor of 2. Starting from P1000 in 1999 with 16 channels/card the Pin Scale 5000 includes today 256 channels with even higher functionality, flexibility and speed. Our V93000 platform addresses the latest industry challenges and enables applications like Artificial Intelligence (AI) & High-Performance Compute (HPC), medical devices, Advanced Driver Assistance Systems (ADAS), making the world safer, faster and our lives easier. Thanks to the platform's scalability and compatibility over multiple generations, V93000 is future proof and saves cost. Timeline: 1999: P1000 First Digital Card for HP93000 Speed: 1000 Mbit/s 16 Digital Channels 2004:PS3600 First Digital Card for Pin Scale Speed: 3600 Mbit/s 32 Digital Channels 2006: PS400 General Purpose Digital Card for Pin Scale Speed: 400 Mbit/s 64 Digital Channels MBAV8 2007: PSRF 2008:Pure Clock 2012: PS1600Digital Card for Smart Scale Speed: 1600 Mbit/s 128 Digital Channels 2013: DC Scale DPS128 2015: AVI64 2016: Wave Scale RF, Wave Scale MX 2017: FVI16 2020: DC Scale XPS256 eXtended Power Supply up to 1A DPS/VI 256 DPS Channels 2021: PS5000 Fastest General Purpose ATE pin for EXA Scale Speed: 5000 Mbit/s 256 Digital Channels 2024:Pin Scale Multilevel Serial Converter and PHY test Speed: 32 Gbit/s NRZ & 32 Gbd PAM4 64 Channels / 16 Lanes  DC Scale XHC32 Ultra High Current Supply for EXA Scale 32 DPS Channels with Unlimited Ganging

TechInsights社 Vice Chair and Senior Fellow G. Dan Hutcheson氏コメント

私はアドバンテストとV93000プラットフォームの軌跡を長年にわたって見届けてきました。V93000のライフスパンの長期化は、ツール設計チームがその時々の業界課題の先にある、まだ見ぬ将来の課題にも対処可能な進化するアーキテクチャを開発するための創意工夫の賜物です。V93000を長いスパンで使用し続けることができることは、アドバンテストとその顧客の双方に利益をもたらしています。その証として、同社はTechInsights社の顧客満足度調査において、36年連続で年間ベスト10に選ばれています。

当社経営執行役員 CTO & ATEビジネスグループリーダー Juergen Serrer コメント

技術の進歩はめざましく、V93000プラットフォームが四半世紀という節目を迎えたことは、スケーラブルな単一プラットフォーム・アプローチの価値を実証するものです。
V93000プラットフォームは、技術トレンドを先取りするために顧客と協力することで、現在および将来のテスト課題に対応できる最先端の機能を実現しています。当社は今後も、半導体バリューチェーンで最も信頼され、最も価値あるテスト・ソリューションを提供できるよう尽力してまいります。

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安全・安心・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。

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