アドバンテストがACS RTDI™のアプリケーション開発を加速する新ソフトウェア開発プラットフォーム ACS Gemini™を発表

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株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 代表取締役 Group CEO:Douglas Lefever、以下「当社」)は、仮想環境で機械学習(ML)アプリケーションの開発、シミュレーション、デバッグを可能にする新しいソフトウェア開発プラットフォーム「ACS Gemini™」を発表しました。半導体テストのリアル・タイム・データ・インフラストラクチャー「ACS RTDI™」のデジタル・ツインであるACS Geminiは、半導体テストにおいてデータ分析を活用したAIおよびMLソリューションの開発を加速します。

近年、半導体の複雑化により製造コストが大幅に上昇しています。マッキンゼー・アンド・カンパニー社の分析によると、多くのエンジニアがAIやMLを活用して製造効率を最大化することで、半導体の製造コストを40%削減できると予測しています。

ACS Geminiは、ACS RTDIのシームレスな仮想環境を提供することでMLアプリケーションの設計から量産リリースまでの工程を効率化します。ACS Geminiは、「ACS Software Development Kit」、「Reference Application Development Model」、および「ACS Container Hub™」向けに設計されたアプリケーションで構成されています。これらを活用することで、仮想環境で量産環境に即したテスト結果のシミュレーションを可能にします。

当社 ACS担当 Vice president Michael Chang コメント:

ACS Geminiは、ユーザーのACS RTDIに関する学習期間を短縮し、データ分析と機械学習のメリットをいち早く活用できるよう支援します。ACS Geminiを用いることで、ユーザーは取得済みの量産データやMLアルゴリズムを活用しながらアプリケーションを開発することが可能です。この仮想開発環境は、特にMLアプリケーション開発に慣れていないテスト・エンジニアの方々にとって有効です。さらに、MLリファレンス・モデルは学習プロセスとシミュレーションの工期を短縮し、量産工程や設計段階における潜在的課題を最小限にします。

ACS Geminiは、エンジニアリング・デバッグ、MLアプリケーションの量産リリース前後の相関分析、そしてMLアプリケーションのクラウド上に展開するプロセスの時間とコストを削減し、量産テスターの占有時間を節約します。このソリューションによって、MLアプリケーションの開発の加速、テスト結果のシミュレーション、量産工程への導入までの時間を短縮します。

ACS RTDIは、半導体テスト・データの収集・分析・保存・監視を一元化したリアル・タイム・データ・インフラストラクチャーです。テスト・データ解析の結果を用いてテストフローの変更やテスト結果による分類の変更などをミリ秒単位で自動化します。この革新的なソリューションにより、テスト時間の短縮、品質・信頼性の向上、スマート・パッケージングの拡大に貢献します。

ACS Geminiは、2025年初旬よりグローバルに提供を開始する予定です。ACS GeminiおよびACS RTDIに関する詳細情報はacs.advantest.comをご覧ください。

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安全・安心・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。

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