フレキシブルなプラットフォームによる
業界初の高速・高性能・高精度なテストでAI/HPCの進化に貢献
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 代表取締役 Group CEO:Douglas Lefever、以下「当社」)は、DRAM向け超高速メモリ・テスト・システム「T5801」を発表しました。T5801は、AI、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)、エッジ・アプリケーションの普及に不可欠なGDDR7、LPDDR6、DDR6などの高速メモリ技術の進化をサポートする先進的なプラットフォームです。

ますます複雑化し、高速化するメモリ技術は、データセンターやAIのパフォーマンスを新たな次元へと押し上げています。このようなデバイスの進化に対応するため、T5801は、最高速度のメモリ・デバイス向けに高精度かつ高効率な量産テストを提供します。革新的なフロント・エンド・ユニット(FEU)アーキテクチャーを特長とするこのシステムは、次世代DRAMモジュールの厳しい要件に対応するため、最高36Gbps PAM3*1および18Gbps NRZの業界トップクラスの性能を備えています。
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*1Pulse Amplitude Modulation 3
当社執行役員 鈴木 雅之(ATEビジネスグループ メモリテスト事業本部長)コメント:
AIアクセラレーターやエッジ・コンピューティングの進化にともない、メモリ帯域幅がシステム全体のパフォーマンスにおける潜在的なボトルネックになりつつあります。
T5801は、次世代DRAMの性能を高精度・高速・高信頼性で検証できる環境を提供することで、お客様のデバイスの迅速な市場投入をサポートします。
T5801は、実績のあるT5503シリーズやV93000HSMなど、当社が長年にわたり築いてきたDRAMテスト市場におけるリーダーシップを継承し、さらに強化します。
JEDEC規格のDRAMとして初となるPAM3をサポートすることにより、GDDR7のような次世代メモリ技術にも対応し、あらゆるAI環境で求められる超低レイテンシの実現に貢献します。
また、既存のハンドラやテスト用インタフェースとの完全な互換性を備えるとともに、スケーラブルなテスト・インフラによって、研究開発から量産へのスムーズな移行を実現します。
T5801はすでに戦略顧客に導入されており、2026年初頭にグローバルに販売開始される予定です。
アドバンテストについて
アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安全・安心・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。
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