3D画像ビューワ Euclid

Hadatomo™シリーズで測定した皮膚内部の情報を3D画像表示

「Euclid」は、Hadatomo™シリーズで測定した皮膚内部のメラニンや血管網、毛穴などの皮膚構造の3つのデータを重ね合わせて3D画像表示します。重ね合わせた3D画像から簡単な操作で断層画像を作成できます。また、複数の画像データを同条件で表示し比較することも簡単にできます。「Euclid」は、ユーザ視点の使いやすい3D画像ビューワとして、皮膚を対象とした美容、医療分野の研究にご活用いただけます。
さらに、R2.00で追加した数値解析機能により、メラニンや血管網、毛穴などの皮膚構造の画像から特徴量を自動抽出し数値情報として出力できるようになりました。これにより測定画像群の変化量を数値解析できるようになり、皮膚を対象とした研究に貢献します(数値解析機能の詳細はこちら)。

Euclid R2.00は、R1.00と同等機能をフリーソフトとして無料でお使いいただけます。R2.00で追加された機能は、別途ライセンスを購入いただくことでお使いいただけます。

3次元画像表示

Hadatomo™ Zで取得した測定データを3次元的に表示できます。表示した画像は簡単に回転させ、あらゆる角度から表示できます。また上や横方向からの視点に簡単に切り替えることもできます。

2種類以上の画像の重ね合わせ

メラニンや血管網、超音波エコーによる皮膚構造のデータを自由に組み合わせ、それぞれ重ね合わせて表示することができます。

関心領域の断層画像の作成

重ね合わせた画像のXYZ軸の任意の関心領域から、水平方向、断層方向に画像を切り出すことができます。

水平および断層方向の重ね合わせ断層画像

多彩な画像表示

画像は白黒画像のほかに任意のカラーマップを選択し色付け表示することもできます。また深さ方向、酸素飽和度による色付け機能も備えています。

カラーマップによる色付けの例

同条件による画像比較

カラーマップやブライトネスなどの画質、3D表示などの各種条件を設定ファイルとして保存することができます。この設定ファイルをインポートすることで、複数のデータを同じ条件で表示し比較することが簡単にできます。

メラニンや血管網、毛穴などの皮膚構造の各画像から特徴量を自動抽出し数値情報として出力できます。画像データから数値情報を得ることで、統計解析などに応用できます。

血管画像の特徴量の数値出力

Euclidで表示した血管画像から、血管を自動抽出し、血管の分岐点、長さ、本数などを数値として出力する機能です。

出力された数値データから次のようなヒストグラムを作成できます。

超音波画像の特徴量の数値出力

Euclidで表示した超音波画像から毛穴などの皮膚構造の面積や直径、周囲の長さなどを自動抽出し、数値として出力する機能です。

メラニン画像の特徴量の数値出力

Euclidで表示したメラニン画像からメラニンの分布状況を数値として出力する機能です。

血管画像の数値解析例

前腕を測定した結果です。(A) はマッサージ前、(B)はマッサージ後の測定画像です。

(A1) 前腕の3D画像
(B1) 前腕の3D画像(マッサージ後)

両画像から同じ測定部位を選択します。右の例では、6x6 mmで同じ血管が見える場所を選択しています。
(A2)のマッサージ前よりも、(B2)のマッサージ後の血管本数が増えていることが見て取れますが、この状態では定量解析が困難です。

(A2) 血管の3D画像 6x6 mmを抽出
(B2) 血管の3D画像 6x6 mmを抽出

Euclidでこの画像に対して血管の特徴量抽出を行った結果です。光超音波画像では血管のみが画像化される特徴を活かして、血管の分岐点と血管をEuclidが自動抽出します。自動抽出した結果から、数値情報を出力することができます。

(A3) 血管の自動抽出結果
(B3) 血管の自動抽出結果

Euclidから得られた数値結果をグラフにしたものです。画像から抽出した血管本数、画像内の光超音波信号の密度を示しており、いずれもマッサージ後に値が大きくなる結果となりました。マッサージにより血行が促進し、光超音波信号が全体的に増えたと考えられます。

N数を増やして同様の実験を行うことで、実験結果の統計解析も可能となります。

マッサージ前後での血管の数値比較結果
3Dイメージの作成方法
(メラニン、血管、皮膚構造)

ここではHadatomo™ Zで取得した測定データをEuclidで見やすい3Dイメージとして表示する方法について説明しています。

動作環境:Euclid R1.00

断層イメージの作成方法

作成した3Dイメージから断層イメージを作成する方法について説明しています。

動作環境:Euclid R1.00

アニメーションの作成方法

Euclidのアニメーション作成機能を使うことによって様々な角度・視点から動きのある動画を作成することができます。

動作環境:Euclid R1.00

推奨動作環境

OS Microsoft Windows 10 Pro 64bit 以降
CPU Intel® Core™ i7-10870H (2.20GHz) 以上
メモリ 16GB以上
HDD/SSD 空き容量 1GB以上
ディスプレイ解像度 1920×1080以上
GPU GeForce RTX™ 3060 6GB GDDR6 以上

Euclidは、下記のリンクからフリーソフトとして無料でお使いいただけます。Hadatomo™シリーズをお持ちでない方も、サンプルデータを用いてその優れた性能を体感いただけるほか、他機器で測定した画像データの読み込みも相談可能です。

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