SiConicエコシステムは、ソフトウェアフレームワーク「SiConic Explorer」と、測定器「SiConic Link」で構成されています。これらを組み合わせることで、効率的な検証環境のセットアップ、DUT(テスト対象デバイス)のインストール、テスト・ケースの構成と実行、データ収集の自動化、包括的な結果分析、DUTの詳細な評価、そして重要な洞察の早期獲得が可能になります。

SiConic Explorer:包括的なシリコン検証環境
SiConic Explorerは、DVおよびSVエンジニアに、検証ワークフローを合理化する高度なツールを提供するソフトウェアフレームワークです。PSS準拠のEDA検証ツール(Cadence Perspec System Verifierなど)とシームレスに統合することで、自動化されたフローを実現します。
SiConic Explorerは、統合環境におけるPSSまたはC/C++テスト・ケースの直接ロード、パラメータ設定、実行などを可能にします。また、Lauterbach社のTRACE32のようなデバッガと併用することで、複雑なマルチIPテスト・ケースの立ち上げを加速します。SiConic Explorerは、ランタイムSoC configurationやデバイスの状態のトレースとキャプチャをサポートすることで、包括的なデータ収集、解析、最適化を可能にします。
SiConic Explorerの主な利点:
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DV/SVの立場に立ったユーザインタフェース で、インタラクティブな原因調査やデバッグなどの検証作業が可能。
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組織とロケーションを横断して統一されたテスト環境・フロアを実現。
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1つのテスト・ケースまたは複数のテストをバッチで実行しデータを効率的に収集。
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自動化されたパラメータ探査とスイープテストの実行。
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SiConicスクリプトを活用したルーチンタスクの自動化と、Pythonベースのテストフレームワークのシームレスな統合。
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ベンチでのテスト動作やDUT解析、ATE機器との結果比較のためのトレース解析とデータビジュアライゼーションツール。