資源循環

アドバンテストグループは、循環型社会を目指し、3R(Reduce:発生抑制、Reuse:再使用、Recycle:再資源化)を推進します。

廃棄物のリサイクル化への取り組み

アドバンテストグループでは、2009年度より継続している部品分別の取り組みを強化し、コンプライアンスを徹底したうえで、排出物の有価物化に努めています。

事業活動で排出される廃棄物(梱包材等含む)は、関連する法律または各地域の法令に従い、分類ごとに委託業者へ処分方法を明示したうえで適正に処理し、素材ごとにリサイクルしています。

廃棄物発生量/リサイクル率推移

集計範囲:アドバンテストグループ

※ 国内廃棄物発生量およびリサイクル量について有価物を含んだ重量で集計し、開示しています。

※ 廃棄物発生量のうち、リサイクル量に計上していた一部について、処理委託先への問い合わせを通じリサイクルされていないことが判明したことから、過去データにさかのぼってデータを再集計しています。

※ 海外のオフィス1拠点については、集計が困難なため2021年度より廃棄物発生量及びリサイクル量の集計対象から除外し、過去に遡って再集計しました。

製紙機導入で、新たな循環サイクルを実現

製紙機を操作する様子
再生紙を使用して作った
オリジナルノート

アドバンテストは、2020年より使用済の紙から新たな紙を再生する、製紙機を導入しています。この機械により、以前は外部で融解処分していた機密文書の大半を再生紙に生まれ変わらせ、再生紙から名刺を作成して社内で広く活用しています。
また、再生紙を使用してオリジナルのノートを作り、当社のビオトープ見学に訪れた地元の小学生たちや、会社見学に訪れた特別支援学校の生徒や先生たちにプレゼントするなど、再生紙の学習用途にも貢献しています。

機械の操作やノートの作成は、障がいを持つメンバーが担当しています。メンバーが社会人となってアドバンテストグループの一員として活躍することは、メンバー自身の母校への恩返しにもつながっています。アドバンテストは製紙機導入により、環境対策、障がい者雇用、教育支援など様々な面をとおして、新たな循環サイクルを実現しています。

障がい者雇用の詳細は、「ダイバーシティへの取り組み」 から参照ください。

廃プラスチックの適正廃棄とマテリアルリサイクル

日本国内の産業廃棄物の廃プラスチックは、100%マテリアルリサイクルを実施しています。群馬工場では、部材容器のトレー、マガジンが廃プラスチックとなって排出されます。従業員一人ひとりが、容器にあるリサイクル識別表示マークを確認し、塩化ビニル含有の分別廃棄を実施しています。これにより、通常の廃プラスチックは、高品位の固形燃料である「RPF」(Refuse Paper & Plastic Fuel)の主原料となります。
また、塩化ビニル含有廃プラスチックは、破砕・焼却後、溶融スラグとして路盤材等に使用されます。

PCB含有物の適正廃棄

PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有するコンデンサ3台、蛍光灯/安定機器を保有していましたが、2017年度内にすべてのPCB含有機器を適正に廃棄しました。

水資源の有効利用

アドバンテストにおける水資源の使用用途は、空調設備の運転や厨房用水、トイレ洗浄・飲料用水が大部分を占めています。主要事業所では、工業用水を有効利用しています。トイレの洗浄水の他、夏期の冷房効果を高めるため、屋上に設置したスプリンクラーによる散水に利用しています。また、一部の事業所では、上水をろ過し、超純水を使用しています。なお、当社排水量の約90%が生活系排水です。現時点で排水の再利用および雨水の利用は実施していません。

アドバンテストの開発、生産拠点は、群馬県、埼玉県に所在し、利根川から取水した水資源を利用しています。利根川の水資源を保全するため、源流となる群馬県の国有林で、森林保全活動を実施しています。

引き続き、従業員一人ひとりが節水に努めるのはもちろんのこと、水資源の有効利用に努めていきます。

用水使用量/排水量の推移

集計範囲:アドバンテストグループ