環境データ集計の方法および考え方

環境データ集計の対象範囲と期間

集計期間 2022年4月1日~2023年3月31日
集計範囲 株式会社アドバンテストおよび国内外主要連結子会社
項目 範囲 2018 2019 2020 2021 2022
集計範囲(国内は拠点内の関係会社を含む) 日本 8拠点 7拠点 7拠点 7拠点 7拠点
海外 主要関係会社 9社
従業員カバー率 グローバル 85.6% 79.6%

温室効果ガスに関連するデータの集計方法と考え方

事業所の温室効果ガス排出量

事業所内の電力、熱、燃料の使用、温室効果ガスの使用(製造プロセス用、設備等)をもとに集計しています。

エネルギー使用に伴うCO2排出量
(エネルギー起因)
各事業所での電力、熱および燃料(車両等の燃料を含む)の使用量に、CO2排出係数を乗じて算出しています。
再生可能エネルギーの利用分(証書を含む)については、CO2排出係数をゼロとしています。
PFC類等の温室効果ガス排出量
(非エネルギー起因)
各事業所での温室効果ガスの排出量に、地球温暖化係数を乗じてCO2量に換算しています。
参照したガイドラインおよび電力、燃料のCO2排出係数、熱量換算係数
日本 環境省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」
環境省「温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」
海外 電力会社別排出係数、各国当局が公表している係数、国際エネルギー機関(IEA)が発行する「IEA Emissions Factors 2022」の国別係数

購入した製品およびサービスによるCO2排出量 ≪Scope3 Category1≫

当社が購入した製品およびサービスによるCO2排出量は、購入物品ごとの購入金額合計に、国立環境研究所が発行する「購入者価格基準のグローバル環境負荷原単位」に対応する原単位を乗じて算定しています。
購入金額から輸送費の切り分けが不可能であるものについては、その輸送に伴う排出量はCategory4「一次サプライヤーから当社への輸送段階のCO2排出量」ではなくCategory1排出量に含めて集計しています。

製品使用時のCO2排出量 ≪Scope3 Category11≫

製品使用に伴うCO2排出量は、今年度に販売した製品の生涯の電力使用量にIEAが発行する「IEA Emissions Factors 2022」のWorldの排出係数を乗じて計算しています。製品使用時のCO2排出量は、以下の式で算出しています。

販売台数 × 稼働時消費電力 × 年間稼働時間 × 使用年数 × CO2排出係数

CO2排出量算定は、当社グループが販売する半導体試験装置のうち、SoCテストシステムおよびメモリテストシステムを対象としています。
生涯の電力使用量は、製品の使用期間を10年と仮定し、製品ごとに販売台数および算定対象システムの製品仕様に基づき算定した消費電力量を乗じて算定しています。

Scope3の算定概要

  Category区分 算定概要
Category1 購入した製品・サービス アドバンテストグループが販売した製品の原材料・部品および購入した物品の、資源採取段階から製造段階までの排出量、および一部のデータセンター利用に伴う排出量
Category2 資本財 アドバンテストグループが投資した設備などの製造に伴う排出量
Category3 Scope1, 2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動 アドバンテストグループの事業所で使用した燃料やエネルギーの調達に伴う排出量
Category4 輸送・配送(上流) アドバンテストグループが販売した製品や購入した部品の輸送、およびそれらの製品の保管に伴う排出量
Category5 事業から出る廃棄物 アドバンテストグループの事業所で発生した廃棄物の処理に伴う排出量
Category6 出張 アドバンテストグループ従業員の出張に伴う排出量
Category7 通勤 アドバンテストグループ従業員の通勤に伴う排出量
Category8 リース資産(上流) アドバンテストグループのリース資産に伴う排出量
※Scope2で算定したものを除く
Category9 輸送・配送(下流) アドバンテストグループが販売した製品の輸送に伴う排出量
Category10 販売した製品の加工 (対象外)
Category11 販売した製品の使用 アドバンテストグループが販売した製品の客先での使用による電力消費に伴う排出量
Category12 販売した製品の廃棄 アドバンテストグループが販売した製品の廃棄処理に伴う排出量
Category13 リース資産(下流) (対象外)
Category14 フランチャイズ (対象外)
Category15 投資 (対象外)

資源に関連するデータの集計方法と考え方

廃棄物発生量

事業所から発生する産業廃棄物、一般廃棄物の総重量としています。
国内廃棄物発生量について有価物を含んだ重量で集計し、開示しています。

用水使用量・排水量

用水使用量 事業所で使用した水(上水、工業用水、地下水)の使用量。上水道、工業用水は購入量で代用しています。
排水量 事業所で発生した下水への排水量および公共水域への排水量。排水量が把握できない事業所については、用水使用量を排水量としています。

その他の環境データの集計方法と考え方

化学物質の管理法

化学物質については、安全管理および法規制遵守のため、社内で使用する化学物質の登録・安全審査・瓶・包装単位での収支管理を行っています。また、化学物質取扱いの基礎となるSDSは常時閲覧が可能となっています。

化学物質の取扱量 各事業所における化学物質の購入量、使用量を把握し、算出しています。
化学物質の排出量・移動量 オペレーションにともなう化学物質の排出量・移動量は、取扱量にそれぞれの係数を乗じて算出しています。

水質汚濁物質排出 (BOD、COD) 量

排水濃度に排水量を乗じた量。法的要求および契約などその他の要求がある事業所を対象としています。

大気汚染物質排出 (NOx、SOx) 量

排気濃度に排気量を乗じた量。法的要求および契約などその他の要求がある事業所を対象としています。