働きがいのある職場の実現

アドバンテストは、あらゆる従業員がワークライフ・バランスを実現し、従業員一人ひとりが働きがいを持ちながら働ける職場の実現に向けて取り組んでいます。

COVID-19感染拡大によるテレワークの普及やグローバルオペレーションの進行などにより働き方の環境は大きく変わり、働く場所やスタイルに多様性が求められています。そのような中で、会社のオフィスはどうあるべきかを考え、快適さ・安全性・生産性などに配慮した形でオフィスのリニューアルを行うなど、職場環境の改善・向上に取り組んでいます。

新しい働き方の実現に向けたオフィスリニューアル

アドバンテストでは、新しい働き方の実現に向けて、各拠点でオフィスリニューアルを進めています。2021年度には丸の内オフィスや仙台研究所、Advantest (Singapore) Pte. Ltd.でオフィスをリニューアルし、2022年度には群馬R&Dセンタでオフィスリニューアルを開始しました。

群馬R&Dセンタでは、竣工当時(1号館1996年、2号館2001年)から使用している什器等の老朽化や、テレワークおよびWeb会議の増加といった働き方の変化を背景に、全面的な事務フロアのリニューアルを開始しました。

これまで事務フロアの一角や共用スペースのリニューアルに当たり、トライアル的にABW(Activity Based Working)を導入してきましたが、全フロアの計画的なリニューアルを進めるために、各本部長へのインタビューや従業員へのアンケート調査を行い、各部門から選出された従業員でワークショップを開催し、リニューアルのコンセプトや基準プランを策定、これらをベースに2022年度は2つの事務フロアのリニューアル工事を完成させました。

セミクローズブース
自動昇降デスク
執務エリア
フルクローズブース
セミクローズブース2
コピーコーナー
ファミレス席
カフェ・ラウンジ
グラフィックデザイン1
グラフィックデザイン2

GRDフロアリニューアルのコンセプト

  • 求められる働き方

    人と人とが話し合い、クリエイティビティを発揮している! × ワクワクと仕事を楽しみ、生産性高くアウトプットを生み出している!

  • 求められる働き方を支えるオフィス

    A コミュニケーションと気づきの機会を高める
    B 枠を越えた交流により相乗効果を高める
    C 多様性を尊重し働き方の自由度を高める
    D ソロワークの集中力・スピードを高める
    E 心身の健康を高める
    + それらを担うICT・運用の実現

新フロアの執務席には、心身の健康や作業効率に配慮し、自動昇降デスクを導入しました。また、中央にリフレッシュや交流の場となるカフェ・ラウンジを設け、共用スペースには集中環境と打合せブースなどをバランスよく配置しました。更に、大型ディスプレイやWeb会議システム等のICT機器や会議室予約システムを新たに導入、将来のネットワークの高速化を見据えた環境も構築しました。今後も各階のリニューアルにあわせて順次実施する予定です。

今回のリニューアルは、大規模であるがゆえに長期的な視点に立ち、どのような什器やレイアウトがコンセプトの実現に有効なのか、リニューアル後の効果・検証も並行して実施しながらトライ&エラーで進めています。また、グローバルオペレーションの進行などを見据え、今後、働き方の環境は大きく変わり、働く場所やスタイルにも多様性が求められます。そのような中、会社のオフィスはどうあるべきかを考える一つの施策として、定期的に海外拠点のファシリティ担当者との打合せを行っています。快適さ・安全性・生産性などに配慮したオフィスをどう構築していくか、情報交換をしながらより良い環境の実現を目指しています。

デジタルワークプレイス活動「#myADV」の推進

アドバンテストは、2020年5月にスタートした「#myADVデジタルワークプレイス(#myADV)」において、グローバルな事業展開と世界中で働く従業員の「ハイブリッドな働き方」を推進するため、継続的に改善活動を行っています。

#myADVは、Global IT Collaborationチームが推進役となって、ボランティアの#myADVガイド(2023年2月末現在、150名以上)を支援する仕組みをとっています。具体的には、Global IT Collaborationチームが、#myADVガイドに対する定期的なコーチングセッションや、特定の事業体に対する組織別ユースケース分析・トレーニングを実施し、コラボレーションツールの全社的な普及・活用を支援しています。

最新のツールや技術を導入することで、グローバルなコラボレーションを容易にし、グローバルイントラネットをアドバンテストの#myADV Digital Workplaceに統合しました。全社共通の最新コミュニケーションおよびコラボレーションプラットフォーム上でのグローバルワークモデルを確立することも支援しています。

COVID-19の大流行後も、#myADVの活動は順調に進み、新しいハイブリッドワークモデルに適応しています。加えて、グループ全体の従業員を対象としたハイブリッドワークのトレーニングや、新しいツールや機能の導入を進め、デジタル技術を活用したチームコラボレーションを最大化することで、グローバルなコラボレーションのレベルを高めていきます。

「働きがいのある職場」として表彰(ドイツ)

Advantest Europe GmbH(ドイツ)は、国際的な人事コンサルティング機関「Great Place to Work®」が実施する調査に2017年から1年おきに参加しています。2017年、2019年、2021年は「働きがいのある会社」のトップ100として表彰されており、2023年はIT・コミュニケーション部門でトップ10にランクインしました。Great Place to Work®は、あらゆる規模、業種、地域の企業を対象に調査を行い、職場内で確かな信頼関係が築かれているか、従業員一人ひとりがパフォーマンスを発揮できているかを基準に、毎年「働きがいのある会社」トップ100をランク付けし、公正かつ誠実に、一体感を持って従業員と力を合わせている企業を表彰しています。

グループ各社においても、従業員一人ひとりが働きがいを持ちながら働ける職場の実現に向け、働き方改革に取り組んでいます。

「Family Friendly Corporation」として認定(Advantest Korea Co., Ltd.)

2022年12月、Advantest Korea Co., Ltd.(ATK)は「Family Friendly Corporation」の認証を取得しました。「Family Friendly Corporation」は、家庭に優しい企業文化を推進し、ワークライフバランスの実現に取り組んでいる企業に対して韓国政府が付与している認証です。認証を受けた企業は、認証マークの使用や、政府によるプロジェクトに参加する際の加点、従業員が公共施設を使用する際の割引など、様々な特典を受けることができます。

ATKの従業員は、ワークライフバランスプログラムを最大限に活用しており、今回、非常に高い得点で認証を取得しました。特にフレックスタイムの活用、産前産後休業、育児休業、妊娠中の短時間勤務については満点の評価となりました。加えて、家庭に優しい企業文化についての従業員満足度は非常に高く、休暇の利用、パソコンの電源オフシステム、家族向けのイベントの開催について高い評価を得ました。