多様な働き方の支援

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ワーク・ライフ・バランス実現に向けた柔軟な働き方の推進

アドバンテストは、ワーク・ライフ・バランスの実現が最終的には企業価値の向上に寄与すると考えています。社員がプライベートと仕事を両立しながら能力を最大限に発揮し、働きがいを維持し続けていくためにも、メリハリのある働き方の実現が必要だと考えています。そのような考えのもと、柔軟な勤務制度や働きやすい環境整備を進めています。

具体的には、定時退社奨励日の実施や年次有給休暇の取得促進、フレックスタイム制度(全社員対象)の積極利用といった既存制度のさらなる活用を進めています。実際に、年次有給休暇消化率(年間付与23日(勤続10年未満は22日))は毎年70%近い高い水準を維持し続けています。
2020年4月には全社員を対象としたテレワーク制度を新たに導入し、多くの社員が個々の業務や働き方、ライフスタイルに応じて、より柔軟で効率的に働ける制度の拡充を図っています。

育児・介護の両立支援制度

長く勤務する間には育児や介護などの家庭の状況と仕事との両立が必要な時期があります。アドバンテストでは、社員が様々なライフステージにあっても、個々人の状況に応じて柔軟な働き方ができるよう仕事と家庭の両立支援制度の整備に力を入れています。

妊娠中の社員は、100%有給保証の妊娠通院・妊娠障害休暇制度が利用でき、医師からの指導がある場合は短時間勤務制度を選択することも可能です。育児休職や介護休職も法定を上回る水準で整備しており、育児休職は最長で子供が2歳3か月に達するまで、介護休職は最長3年まで取得できます。配偶者の出産、育児、不妊治療、看護・介護等の目的で取得できる積立休暇などの休暇制度も広く活用されています。また、子育て中や介護にあたる社員を対象に、育児・介護短時間勤務を可能にしており、育児短時間勤務は子供が小学校6年生まで利用でき、多くの子育て期の社員が制度を活用し、育児と仕事の両立を図っています。介護短時間勤務は個々の状況に応じて対応できるよう期間の上限を設けていません。
結婚、出産、育児、家族の看護・介護、配偶者の転勤等の事情により、やむを得ず退職せざるを得ないケースもあるため、一定の条件を満たす場合に再雇用する制度も整備しています。

なお、2019年度の育児休職からの復職率は100%でした。

また、男性の積極的な育児参加支援にも取り組んでおり、子育て中の男性社員やその上司向けの個別相談、育児関連制度の案内、育児休業取得のサポートを行っています。このような取り組みの成果として、2019年度の男性の育児休職取得率は10%まで向上しました。

育児休職取得社員数

*集計範囲:アドバンテスト単体

育児短時間勤務適用者数

*集計範囲:アドバンテスト単体

看護・介護休暇取得者数

*集計範囲:アドバンテスト単体

両立支援制度の利用促進

社員に両立支援制度を広く知ってもらい利用促進を図るため、2007年にイントラネット上に「両立支援ナビ」サイトを立ち上げ、個々のライフステージに応じて利用できる両立支援制度情報などを提供しています。近年は、両立支援制度の積極的なアナウンスの他、両立支援相談窓口等を設置して個別相談がしやすい環境を整備するなど、社員にとって両立支援制度が活用しやすい環境づくりを進めています。

時間外労働時間の短縮

アドバンテストは、社員の健康を守り、ワークライフバランスを実現するため、労働時間の適正化に取り組んでいます。
アドバンテスト単体では、以下の目標を立て、業務の効率化や社員の意識改革などを進めるとともにフレックスタイム制、時差勤務などの諸制度を活用することにより、時間外労働時間縮減に向けた取り組みを進めています。

時間外労働時間縮減の目標値
1. 月間時間外労働80時間以上 : 0人
2. 月間平均時間外労働時間 : 9時間以下(裁量労働適用者を除く)

2019年度は、時間外労働の削減を女性活躍推進法および次世代育成支援対策推進法の行動計画にも取り込み、社内イントラで周知し、メリハリのある働き方の実現に向けた取り組みを進めています。毎週水曜日に行う定時退社を促す放送や、各月の10日を過ぎた時点で4時間以上、20日を過ぎた時点で7時間以上の時間外労働を行っている場合に、所属長への通知を行い、さらなる時間外労働縮減に努めています。

こうした取り組みを行ってきましたが、2019年度は月間時間外労働80時間以上を0人、月間平均時間外労働時間を9時間以下にする社内計画はともに未達成となりました。
未達成の理由は、増産対応や納期対応等に追われたことおよび突発的なトラブル対応によるものでした。
2019年度のアドバンテスト単体の一人当たり時間外労働時間は、2020年3月時点の平均で 13.6時間となっています。

一人当たりの平均残業時間

*集計範囲:アドバンテストグループ(日本・中国・韓国)

※ 2019年度数値は、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けています。
※ 韓国のみ、部下のいない管理職の残業時間を含んでいます。

年次有給休暇とその他の休暇制度

アドバンテストではワークライフバランス実現のため、各人の業務計画やライフスタイル等に応じた年次有給休暇(最大年間23日)の取得を推進しています。計画有給休暇(年間6日~12日)に加え、多目的連続休暇(年間3日)、やリフレッシュ休暇(勤続10年、20年、30年経過時にそれぞれ3日、5日、8日の休暇を付与)制度を導入しています。また、失効する年次有給休暇を年間5日、最大30日まで積立が可能な積立休暇は、私傷病や介護・看護のほか、ボランティアや自己啓発、不妊治療やドナー協力などの事由で取得が可能となっています。

有給休暇取得率グラフ

*集計範囲:アドバンテスト単体

※ 2019年度数値は、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けています。

積立休暇取得者数

*集計範囲:アドバンテスト単体

エンゲージメントサーベイ

アドバンテストは、従業員のエンゲージメントレベルを測定するグローバル・エンプロイー・エンゲージメント・サーベイ(以下、サーベイ)を実施しました。

目的

アドバンテストは、すべての従業員が価値を認められ、尊重され、共通の目標を達成するために共に働くという文化を継続的に追求しています。このサーベイの目的は、従業員に私たちの会社や組織についての考えを共有する機会を提供することです。 それはマネージャーとチーム間の対話を促進し、そしてそれはあらゆるレベルから私たちの会社や組織を改善するためのアイデアを生み出します。サーベイの結果は、従業員が自分の仕事や職場環境についてどのように考え、また、会社が従業員をどのようにサポートできているかを知るための1つの手がかりとなります。従業員からのオープンなフィードバックにより強みのある分野と改善が必要な分野を特定することができ、改善のためのアクションを取ることにより、仕事に対するエンゲージメントレベルを向上や職場環境の改善につなげ、個々の従業員のパフォーマンスを向上させるとともに会社全体としての業績向上を目指します。

エンプロイー・エンゲージメント

従業員のエンゲージメントとは、従業員の組織やその目標に対する感情的なコミットメントを示します。エンゲージした従業員は、最低限やるべきことをやるのではなく、熱意を持ってエネルギッシュに、求められたもの以上のアウトプットを目指して仕事に取り組みます。ギャラップ社の調査によると、世界の従業員は15%しかエンゲージしておらず、また、従業員のエンゲージメントと次のような指標との間に関連性があることがわかっています。

  • 利益、顧客評価、生産性(正比例の関係)
  • 離職率、欠勤率、安全問題発生件数、品質問題発生件数(反比例の関係)

調査の実施

2018年度のサーベイは10月16~30日に、その時点で3ヶ月以上在籍しているアドバンテストグループ全従業員4,827名を対象に実施し、回答率は91%でした。Gallup社のプラットフォームを用いており、匿名性を担保したオンライン形式で実施しました。

結果

Gallup社のサーベイにおいてキーとなる12の質問のスコアについては、残念ながら他社に比べ低い結果が出ました。とりわけ、上司が部下の成長を心がけたコミュニケーションをあまりできていないような状況が推測できるものでした。これらの内容は、吉田社長から全従業員宛にメールでコミュニケーションされたほか、各国の関係会社社長や各本部長からそれぞれの従業員に説明されました。結果はよいものではありませんでしたが、会社の透明性やエンゲージメント向上に取り組む姿勢を示す重要なステップだと考えています。

今後

次に重要なタスクは、経営陣からラインの管理者や従業員まで全員が、サーベイ結果に基づくアクションプランの立案や実行に関与していくことです。ゴールは、従業員のエンゲージメントを向上させると同時に、会社業績や顧客満足度の向上につなげることです。実行したアクションプランによりエンゲージメントレベルの改善ができたかは、次回(2020年度を予定)以降のサーベイで確認していきます。

働きがいのある職場の実現

アドバンテストは、あらゆる社員がワークライフバランスを実現し、社員一人ひとりが働きがいを持ちながら働ける職場の実現に向けて取り組んでいます。

その結果、Advantest Europe GmbH(ドイツ)は、「働きがいのある会社2017」として国際的な人事コンサルティング機関「Great Place to Work®」から表彰されました。 Great Place to Work®は、ドイツ国内のあらゆる規模、業種、地域の企業を対象に調査を行い、職場内で確かな信頼関係が築かれているか、社員一人一人がパフォーマンスを発揮できているかを基準に、毎年「働きがいのある会社」トップ100をランク付け。公正かつ誠実に社員と力を合わせ、会社との強い一体感を持つ経営陣を表彰しています。Great Place to Work®が従業員に対して行った、企業文化に関する匿名のベンチマークテストでは、さまざまなカテゴリで最高のランクを獲得しました。

グループ各社においても、社員一人ひとりが働きがいを持ちながら働ける職場の実現に向け、働き方改革に取り組んでいます。