微粒子計測器「microSCOUTER™」を販売開始

2020/07/06 製品情報

マイクロ粒子の計測に最適、AIで高速高精度に種類を識別

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:吉田 芳明)は、微粒子の数量と粒径の計測、および種類の識別が可能な計測器「microSCOUTER™」の販売を開始しました。昨年12月に発表した半導体プロセスによる精緻なナノポアセンサーモジュールに対応の微粒子計測器「nanoSCOUTER™」をベースに、マイクロポアモジュールとそれに最適なユーザーインターフェースを搭載した微粒子計測器です。細菌・酵母・カビ等の微生物、PM2.5等のエアロゾル、シリカといったマイクロオーダーの微粒子の数量と粒径を、微小電流計測技術により高精度かつ高速で計測し、AIの併用で粒子の種類までも即時に識別します。飲料・食料品検査への応用、医療分野における研究をはじめバイオテクノロジーなどの早期開発に貢献します。

  • 微粒子計測器 microSCOUTER™

製品の特長

低コスト、省スペース

光源を必要とする光学式の計測器に比べて価格やサイズの点で優位性のある電気式手法(コールター原理)を採用。小型・軽量のデスクトップタイプ。

粒子の一つ一つを計測

粒子がマイクロポアを通過したときに起こる微小な電流波形。その変化を計測する手法により、一つ一つの粒子の計測が可能に。

高精度計測

電気式の微粒子計測においてキーとなるポアの精密さを、半導体の製造プロセスを応用することで実現。昨年12月に発表したnanoSCOUTER™はウイルス、エクソソーム、リポソーム等のナノ粒子の計測に、当microSCOUTER™は1µm前後の細菌、数µmの真菌などの微生物といったマイクロオーダーの微粒子の計測に、それぞれ最適化。

高速計測

電子計測器や半導体試験装置で培われた技術を用い、新開発のマイクロポア向け微小電流計測高速アンプにより、高速高精度な数値化を実現。

粒子の種類を速やかに識別

アイポア株式会社のAI粒子識別システムとの組み合わせにより、ごくわずかな電流波形の差異で粒子の種類を速やかに特定。

製品一般仕様

寸法 300 mm (W) × 220 mm(D) × 102 mm(H)
重量 4.5 kg
温度 10 ℃ ~ 40 ℃
湿度 80%以下で結露が無いこと
推奨OS Windows10 Professional 64bits

製品についての詳しい情報は、弊社ウェブサイトをご覧ください。
URL: https://www.advantest.com/ja/products/leading-edge-products/scouter/wel1200.html

本件に関するお問い合わせ

新企画商品開発室  メールアドレス: info_minascouter@advantest.com

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