車載センサ向けにTDK-Micronas社から「V93000」受注獲得

2017/09/06 トピックス

ユニバーサル・アナログ・ピン・モジュール「AVI64」で車載、モバイル、IoTなど幅広い領域の試験が可能に

株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)は、この度、車載用センサのリーディングカンパニーである独TDK-Micronas社より、アナログ・モジュール「AVI64」を搭載した「V93000」テスト・システムを受注しました。TDK-Micronas社は、現在から将来にわたり、デジタルとアナログ試験の要求をカバーできるとして、今回この高性能なユニバーサル・テスト・ソリューションの購入を決めました。
TDK-Micronas社Chief Innovation OfficerのKlaus Heberle氏は「このフレキシブルなシステムを導入することで、車載、産業用センサとコントローラの最終試験を行う統合ソリューションを手にいれました。当社の幅広い製品ポートフォリオをカバーするのに最適です」 と述べています。

「V93000」にアナログ試験用「AVI64」モジュールとデジタル試験用「Pin Scale 1600」モジュールの2種類を追加するだけで、少ピン・センサの512個同時測定から40ピン程度のASICの測定などが可能になります。このシステムの柔軟性が、成長著しい車載、モバイル、IoT市場のニーズにフィットしています。
ユニバーサル・ピン・コンセプトをアナログ試験に取り入れるのは独創的です。「AVI64」モジュールは、コンペチタが複数種類のモジュールを使わないとできないことを1枚ででき、コスト削減になります。
ユニバーサル・アナログ・ピン・モジュール「AVI64」は、電圧レンジ-40Vから80Vに対応したデジタルI/Oとタイミング試験機能(TMU)を持つことで、車載デバイスに対応しています。モジュール1枚につき64ピンあり、1ピン毎に200mA、パルス・モードで4Aを扱えます。また1ピン毎に任意波形発生装置(AWG)とデジタイザを持っており、12から16bitのADC/DAC試験に対応しています。この省スペース化されたシステムは、幅広い拡張性、高い柔軟性、ロードボード簡素化と同測効率を持ち、業界最高のCOT(Cost of Test)を実現しています。

TDK-Micronas社について

TDK-Micronas社は、TDK株式会社のグループ会社であり、ホールセンサの開発、設計、製造を担うセンサの専業メーカーです。世界各地の主要なカー・エレクトロニクス・メーカーへセンサ製品を提供しています。これまで多くの顧客に対し、価値ある製品とソリューションを提供し続けてきました。事業本部はフライブルク(ドイツ)にあります。従業員数はグループ全体で約900 人です。詳細はホームページ(https://www.micronas.com/ja)をご覧ください。

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