アドバンテストは、米国金融規制改革法1502条(いわゆる「紛争鉱物条項」)の適用対象ではありませんが、紛争鉱物問題に真摯に取り組んでいます。2013年より、当社は毎年、取引先さまに対して、RMI*帳票(紛争鉱物報告テンプレート(CMRT)および拡張鉱物報告テンプレート(EMRT))を用いた鉱物調達に関する調査を実施しており、これをサステナビリティ行動計画のKPIとして位置づけています。
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調査体制
調査はサプライチェーン担当部門が中心となって実施します。毎年5月に調査スケジュールを策定し、CSCOとともに調査方針および対象製品を決定します。取引先さまへの調査は9月頃に実施し、CMRTおよびEMRTに記載された製錬所・精製所とRMIの開示情報との照合結果は、年度末にCSCOおよび関係部門へ報告しています。
今後の取り組みと課題
ステークホルダーからの紛争鉱物に対する関心は高く、当社としてもコンフォーマント(適合)製錬所からの調達を推進しています。ただし、不含有の確証を得ることは依然として困難であり、国際機関や専門家から得た情報を参考にしながら、調査精度の向上や取引先さまへのフィードバック方法について社内で継続的に検討しています。
なお、2024年度より、対象鉱物を従来の3TG(タンタル、錫、タングステン、金)に加え、コバルトおよびマイカにも拡大しました。
責任ある鉱物調達の実績
本調査では、責任ある鉱物調達の基準に基づき、調査対象の精錬所において深刻なリスクや問題は確認されませんでした。
今後もコンフォーマント(適合)精錬所からの調達を要請するとともに、確認が完了していない取引先さまには継続的な協力をお願いしています。
また、お客さまからの責任ある鉱物調達に関する要請にも、すべて適切かつ迅速に対応しています。