アドバンテストは、米国金融規制改革法1502条(紛争鉱物条項)の対象外ですが、紛争鉱物問題に取り組んでいます。2013年から当社は毎年、取引先さまに対して、RMI*帳票(紛争鉱物報告テンプレート(CMRT))による鉱物調達の調査を実施しています。
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調査体制
調査はサプライチェーン担当部門が中心となって行います。毎年5月に調査スケジュールを作成し、CPOと調査方針、対象製品を決定します。取引先さまに対する調査は7月頃に実施します。CMRTに記載の製錬所/精製所とRMI開示情報との照合を行った結果は、年度末にCPOや関係部門に報告しています。
ステークホルダーからの紛争鉱物への関心は高く、コンフォーマント(適合)製錬所からの調達を進めたいと考えています。しかしながら、不含有の確証を得るのは難しく、国際機関や専門家を通じて得た情報を参考に、調査精度の上げ方や取引先へのフィードバック方法を社内で検討しながら取り組んでいます。
なお、2024年度からは、鉱物の対象を3TG(タンタル、錫、タングステン、金)だけでなく、コバルト、マイカにも拡大していきます。
2023年度の調査結果
2023年度のCMRTに記載された製錬所/精製所とRMI開示情報との照合を行った結果は以下のとおりです。
集計の結果、コンフォーマント(適合)製錬所の比率は59.4%でした。
コロナ禍を発端としたサプライチェーンの混乱により、現地調査が十分に行えていない状況ですが、コンフォーマント(適合)製錬所からの調達を引き続き要請し、確認できていない取引先には、継続的に協力をお願いしています。
また、お客さまからの責任ある鉱物調査に関する要請に対してもすべて適切に対応を行っております。