TAS7500シリーズ 製品ラインナップ
広帯域仕様 テラヘルツ分光システム
テラヘルツ波帯の広帯域分光解析に
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新規開発のチェレンコフ型テラヘルツ光源により、高域の特性を大幅に向上し、~7THzの分光測定に対応
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安定性の高いスペクトルパワーでテラヘルツ研究もサポート
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液体、粉体、固体といったさまざまな剤型に対応
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調整不用で簡単な測定モジュール交換
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付属のドライエア・ユニットにより水蒸気の影響を受けずに測定可能
測定モジュール(オプション) | 透過/反射/ATR |
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対象試料 | 医薬品錠剤、製剤(粉体、液体)、その他試薬、化学物質 |
解析・表示機能 | スペクトル表示(透過率、反射率、ATR、位相差、吸光度、吸収係数、複素屈折率、複素誘電率)、時間応答表示(電界強度)、定量解析(オプション) |
周波数レンジ* | 0.5 ~ 7 THz(透過/反射モード) 0.5 ~ 6.5 THz(ATRモード) |
スキャンレート | 8ms / scan 以下 |
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※温度範囲 23°C ±5°C にて
アプリケーション 医薬品:結晶性
結晶多形
テラヘルツ分光は、製剤中の成分分析など種々の医薬品開発に応用されつつあります。テラヘルツ波領域は、結晶格子内における分子間相互作用に基づく吸収が現れる波長帯域であり、結晶形特有の指紋スペクトルが得られることから、新しい結晶多形の解析が可能となります。
テラヘルツ波による結晶多形の透過測定例 (∗1), (∗2)
化合物A (∗3) は、汎用分析法では判別困難な結晶多形 (Form A,Form B) を有します。テラヘルツ分光測定による結晶多形の分析法を適用し、医薬品として適切な結晶形を検討します。
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∗1Y. Ikeda, E. Kato, K. Terada et al., Chem. Pharm. Bull., 58 (2010) 76.
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∗2池田, 加藤, 寺田 ほか, 日本薬剤学会第25年会講演要旨集, (2010) 201
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∗3武田薬品工業株式会社様 ご提供品
結晶化度
非晶質100%インドメタシンの再結晶化を観察、約10日間でγ型結晶への変化を確認