ビオトープ

アドバンテスト ビオトープ

アドバンテストは、自然との共生をテーマに、失われつつある昔ながらの関東平野の原風景の復元を目指し、2001年に研究開発拠点である群馬R&Dセンタに、国内企業では最大級のビオトープを創設しました。

池、沼地、小川を中心に、周辺の自然環境と調和した水生植物や樹林を植樹し、周辺環境とのネットワーク化を図り、昆虫や小鳥など多種多様な生き物が集まる空間に成長しました。

アドバンテスト・ビオトープは、社員が地球環境の大切さを学ぶ環境教育の場として、また、地域住民とのコミュニケーションの場として活用されています。

* ビオトープ(Biotope):ドイツ語で、生物を意味する「Bio」と、場所や地域を表わす「Tope」とを合成した言葉。

ビオトープだより

ビオトープ概要

所在地 群馬県邑楽郡明和町大輪336-1 群馬R&Dセンタ敷地内
面 積 17,000m2 (100m × 170m)
植 物
  • 高木:クヌギ、コナラ、カシなど30種類
  • 中木:ヤブツバキ、ネズミモチなど5種類
  • 低木:ヤマツツジ、アオキなど15種類
  • 水生植物:ヨシ、ガマ、セリ、ショウブなど10種類
  • 景観:池、せせらぎ、エコトーン*、草原、樹林で構成

* エコトーン:水辺、草地、樹林など、異なる環境の境界にある環境の推移帯

ビオトープに生息している動物や植物

ビオトープに住むさまざまな動植物を、写真とともにご紹介しています。

ビオトープ草花図鑑

ビオトープ草花図鑑

ビオトープで観察された、四季折々の草花158種を一冊にまとめました。
(2016年3月第2版発行)

ビオトープ装置

ビオトープ内には、さまざまな種類の生き物が生息できるよう、伐採木や石などを積み上げたビオトープ装置を各所に設置し、利用状況を把握しています。

* ビオトープ装置:伐採木や石などを積み上げたもの

枯枝落葉のビオトープ装置

枯枝や落葉をためる装置。表面は乾燥していますが、中が湿潤しているため、爬虫類や昆虫類などの生息場所や産卵場所として利用されます。

<確認された生き物>
ヘビ類(卵)、カナヘビ、コクワガタ(幼虫)、アカシマサシガメ、ナナホシテントウ(越冬)、など

伐採竹ビオトープ装置

伐採竹の束を地表と地上に設置。竹の中や竹の束の隙間などで昆虫類が生息しています。

<確認された生き物>
コクロアナバチ、オオフタオビドロバチ、ヒゲジロハサミムシ、など

石積みビオトープ装置

大・小の石を積み上げた装置。石の下や石の隙間に、昆虫類が生息しています。

<確認された生き物>
エンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、ヨツボシゴミムシ、など

「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に認定

2015年8月5日、当社ビオトープが「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」(主催=一般社団法人 関東地域づくり協会、公益財団法人 日本生態系協会)に選定されました。
これは関東地方における生物多様性の保全・再生に資する重要な拠点を選定し、その活動を支援するものです。選定に際しては、当社ビオトープがビオトープとして安定した生態系を確立している点や管理体制、規模の大きさ、学術性の高さが評価されました。

関東・水のネットワーク拠点百選

  • 「水の百選」に認定
    「関東・水と緑のネットワーク
    拠点百選」選定書授与式

「バードピア」に登録

アドバンテストは、公益財団法人日本鳥類保護連盟が推進する「バードピア」活動に賛同し、2011年10月に群馬R&Dセンタ(群馬県邑楽郡明和町)を「バードピア」として登録しました。
「バードピア」とは、鳥たちが棲みやすいように気配りをした緑の空間のことをいいます。
群馬R&Dセンタのビオトープには、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されているチュウサギをはじめ、多くの動植物が生息しています。冬には50羽以上のカモがビオトープに姿を見せ、訪れた小学生や近隣住民の方々の目を楽しませてくれます。

バードピア (日本鳥類保護連盟ウェブサイト)

  • 「バードピア」に登録
    ビオトープに生息する
    オオヨシキリ